KOHIRUIMAKI有限会社小比類巻家畜診療サービス

CPMトレーニング

1月14,15,16日と弊社事務所にて、CPMを用いた飼料設計の講習会が行われました。
講師をつとめて頂いたのは、全酪連技術顧問の成田修司先生で、遠路、福岡県よりお越しいただきました。

「飼料設計」は全くやっていなかった訳ではなく数年前までは頻繁に行っておりました。しかしながらなかなか思うような結果にならなかったり、自給粗飼料の品質に大きく左右される成績に無力感を感じたりでしばらく遠ざかっておりました・・・。

飼料価格高騰が収まらぬ昨今、もう一度しっかり勉強しなおして顧客の農場の成績を向上させたいという思いが強くなり、今回の講習会の開催と相成りました。 講義内容は、CPMを活用するうえでの基礎知識として、ルーメン機能の解説、CPMの設定、CPMによる飼料評価と搾乳牛、乾乳牛、育成牛の飼料設計。現場の飼料給与管理として、分離給与での個体に合わせた給与方法など、栄養学の基礎から実際の農場での給与例まで幅広くお話しいただきました。

5人の獣医師が受講しましたが、各々のノートパソコンで実際にソフトを起動しながらほぼマンツーマンで教えて頂けたので非常に有意義でした。
特に、周産期疾病と乾乳期の飼料給与との関連性や、繁殖と栄養に関する講義は、酪農現場で長年、臨床や栄養管理を手がけていらした成田先生ならではの説得力があり、大変勉強になりました。

成田修司先生、そして全酪連の皆様、本当にありがとうございました。

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蹄病処置

ビフォー                アフター
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今月の初めに削蹄が入ったのですが・・・。O牧場で4頭の肢痛の牛がいるとのことで処置をしました。

これはそのうちの一頭。

ずいぶんと外蹄が高いので、ここに病変があるはずと思い切っていくと・・・。
2重蹄底になっていて蹄尖部に悪臭を放つ化膿した病変部が。

外蹄の蹄球部にPDDがわずかにあり、ここからスピロヘータが蹄角質を伝わり侵入、蹄尖知覚部まで到達したものと予想されますが、どうなんでしょう?

数年前までは、PDDは肢間部の皮膚や蹄球部分にのみの病巣形成だと思っていました。スピロヘータが強く攻撃的に進化したのでしょうか?最近やけにこういうのが多いなぁと思います。

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一番草

6月11,12日とやませの肌寒い天気が続き事務所ではストーブをつけておりました・・・。

11日に刈り取りした3ヘクタールの牧草地は全くの生乾きでどうなることかと思っておりました。が、しかし、天は我らを見放してはいませんでした。13日からの好天で適度な水分含量となり、14日に無事ロール、ラップを終えることができました。

子牛たちに食べさせるおいしい草が一丁出来上がり!!

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繁殖検診

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今週は繁殖検診ウイーク。

午前中は診療をして午後から2農場で繁殖(牛群)検診を行い、夕方また診療をするというタイムスケジュールを月曜日から土曜日までこなす。

今日は、さらに4頭の採卵もあり、時間との戦い。張りつめた空気。(自分だけ?)

妊娠鑑定をして不受胎が多いと追いつめられるような気持ちになってしまう。
逆に受胎している牛が多いことはなによりもの癒し・・・。
高泌乳に改良された現代の牛群は変動要因が非常に多い。給与飼料の品質や量、バランスも大きな要因である。ベストコンディションを維持することは容易なことではない。
自我を押しつけることなく、しかし、信念を貫け。理想を思いつつ、現実を直視する。
長い道のりだ。あせらず一歩一歩歩いていこう。

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早期流産

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 これは胎齢38日で流産してしまった胎児です。たまたま牛房内で発見しました。
せっかく受胎しても妊娠が維持できず流産してしまうのはがっかりです。
なぜ流産してしまったのだろう?臨床現場で遭遇する早期流産では不明な点がまだまだ多くあります。
母体側の要因、胎児側の要因、細菌やウイルスの感染などが流産の要因として考えられますが更なる研究が望まれます。
逆に、受胎が成立することや胎児が成長して分娩を迎えるという生体の緻密なメカニズムは、驚くべき生命の神秘なのかもしれません。

生まれたてのほやほや!

 分娩時における胎児の失位の発生頻度は、周産期の母体のコンディションと多少なりとも関係があるのではないかと日々考えています。分娩前後の母体の飼養管理には細心の注意を払うことが大事だと思います。

 しかし難産となった場合、胎児の生存性や母体の衰弱を最小限に抑える意味でも的確な診断、的確な整復、そして娩出させるタイミングが重要となるのではないでしょうか。

 昨夜の難産失位は、畜主が触診した時点で「自分の手に負えない」と判断、すぐさま急患用携帯に往診依頼をいれました。胎児は頭位でしたが仰向けの状態でした。両前肢を牽引してもこれでは頭部が産道に入ってくるのはまず無理でしょう。用手にて胎児を回転させ産道に正常に誘導した後、母体が怒責し産道が少し開くのを待ち、畜主と二人で一気に牽引、娩出させました。幸運にも胎児は無事娩出されました。母牛にカルシウム剤、ブドウ糖を点滴してから日付が変わったばかりの農場を後にしました。

 この子は、メスなので順調に行けば、約2年後には最初の分娩を向かえ、農場に多くのの利益をもたらす存在となるでしょう。

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帝王切開

 定期繁殖検診が終わり、夕刻の往診に向かう車中で急患携帯がはいった。

「難産だからすぐきてくれ」とのこと。「胎児の頭部が落ちていたので治してみたのだが・・・」と畜主。胎児が仰向けの状態だったので早速整復を試みる。下顎を確保し、頭部を産道に引っ張り込むのだがなかなかしっくり乗ってこない。なんか変だなと思いながらも既にロープがかけられた脚を引っ張ってみてもびくともしない。「引っ張ってみましたか?」と私、「うん、でもぜんぜんこないから先生に電話した。最初から呼べばいがったじゃ・・・」と畜主。既に胎児は死亡している模様だが、子宮内羊水がほとんどなく、母体の衰弱も色濃い(私の疲労も・・・)。帝王切開を判断するまでに、余計な時間を要してしまったか・・・。

 開けてみて判ったのだが、産科ロープがかかっていたのはどうも後肢であった可能性が高い。取り出してみると思ったほど胎児は大きくなかった。頭と後ろ足を同時に引っ張り娩出できるはずが無い。母体の回復に全力を注ぎたい。

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趾間部に発生する皮膚炎

 趾皮膚炎は、痛みが非常に強く、患跂を浮かせて負重させないようにしたり、頻繁に左右の蹄を交互に踏みなおしたりするのが特徴的です。
痛みの少ない負重部位で立つためか、あるいは、負重そのものが少なくなるためか、蹄低は、短期間で変形するケースが多いと感じます。
処置の方法は、皮膚病変部への、抗生剤あるいはヨード剤の塗布、抗生剤の全身投与が選択肢としてあげられますが、
蹄の変形が顕著であれば、蹄形を正常に削切してあげることが重要だと考えます。

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蹄病の処置

 蹄の疾患が増加傾向にあるという話を雑誌で目にしますが、実際、私もそう感じます。弊社のクライアントの酪農家は、スタンチョン、タイストール形式が多いのですが、フリーストール、フリーバーン形式は、特に蹄病罹患牛の多発が、深刻な問題となっています。発症要因としては、栄養との関係、削蹄の技術、牛床の形態など様々で、まだ解明しきれていない部分が多いのが現状だと思います。
  しかし、蹄が痛い牛のストレスは、非常に大きいことは、容易に想像が付きますし、生産性の低下や、2次的な疾病の発症を招くことも充分あると思います。特に、生理的にストレスのかかる分娩前後のステージであれば、非常に深刻です。蹄病を予防するとともに、罹患した個体を、早期に発見、処置することが必要であり、我々臨床獣医師に求められる技術だと思います。

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乳牛の診療

乳牛の診療は、往診がほとんどです。というより全部がそうです。

屋内でデスクワークをするのは苦手です。往診車で颯爽と丘陵地帯を駆け抜けながら四季の移ろいを体で感じることができるのは、この職業をならではの特典です。でも晴れの日ばかりではありません・・・。

雪の降り始めは、なぜか1番寒く感じるのは私だけでしょうか?

写真は我が社の牧場です。黒毛和牛のET生産を行っております。

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